デリバティブ
デリバティブとは、株式・債券・通貨・商品などを原資産の価格を基準として取引価格が決定される金融商品のことを言います。
デリバティブは、リスクヘッジの手段ともなりますが、一方で円高が進んだ昨今は高リスクな投資的取引の手段ともなっています。
リーマンショック以降、銀行に勧誘されて契約締結した為替デリバティブ取引での支払いに窮して倒産する輸入業者が増えています。
為替デリバティブは、あらかじめ取り決めた為替レートで外貨を売買する契約です。例えば、1ドル=100円の契約を銀行と結んだ場合、円安が進み1ドル=120円となっても、20円分のコスト増を防ぐことができますが、1ドル=80円の円高となった場合は、20円分の損失が発生するのです。
そのため、リーマンショック前に円安のリスク回避を目的に5~10年の為替デリバティブ取引を契約した輸入業者が、リーマンショック後に円高が進んだために損失が膨らみ、倒産するケースが増えているのです。
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