M字カーブについて
皆さんは「M字カーブ」という言葉を聞いたことはありますか?
「M字カーブ」とは、女性の年齢別労働力率の折れ線グラフが子育て年齢期を底とするM字型の曲線になることを言います。
日本では女性が出産前後に離職し、子供の世話から手が離れるまでは育児に専念することが多く、それがごく自然なものとして考えられてきました。
しかし、時代を追うごとに変化が訪れます。
平成22年版の「働く女性の実情(厚生労働省)」によると年齢階級別労働力率は、30~34歳が67.8% 35~39歳が66.2%であり、30代の10年間が子育て専念期になっていることがわかります。
昭和50年(1975年)にはM字カーブのピークが、25~29歳と30~34歳だったことから、晩婚化や出産年齢が上昇している結果を裏付けています。そしてこの数字は年々上昇してきている傾向にあります。
一方で、出産後の女性の社会復帰にもある特徴が見られます。子どもが小さいうちは子供と過ごす時間をとりたいと考えるためパートや派遣などで働き、子どもの年齢があがるとともにフルタイム・正社員で働きたいという人が増えています。
また、注目すべきポイントとして、女性労働者が仕事を続けるのに必要なこととして「子育てしながら働き続けられる制度や職場環境」の割合が高いだけでなく、「やりがいが感じられる仕事の内容」も重視されています。
女性が働くことへの意識も変わりつつあります。
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