東京大学の検討会が学部入学を秋に全面移行すべきとの中間報告を公表したところ、他の多くの大学も検討を開始し、話題になっています。グローバル化への対応や学生の質の低下への危機感などが背景にありますが、秋入学への移行には様々なメリット・デメリットを含んでいます。

例えば、国際的な入学時期に合わせることで、日本への留学がしやすくなり優秀な留学生や帰国子女を確保しやすくなるというメリットがある一方、日本の優秀な高校生が海外の大学に流出する恐れがあるというデメリットがあります。
また、入学前に半年弱の空白期間が生じることで、ボランティアなど多様な体験をする機会に充てられるといったメリットがある一方、空白期間中の家計負担が増え、入学者の学力が下がる恐れもあるといったデメリットがあります。
さらに、入学時期がズレれば卒業時期もズレることになります。ということは、企業の４月一括採用といった慣行も崩れることになります。

「秋入学」が経済や社会に与える影響はかなり広範囲になります。皆さんは、「秋入学」についてどう思いますか？