レアアース
みなさんはレアアースをご存知でしょうか。
埋蔵量が少なかったり、技術やコスト面から抽出することが難しい金属資源は総称してレアメタル(希少金属)といいますが、その中でも他の元素にはない特殊な化学的性質を有するものをレアアース(希土類元素)といいます。
非常に採取が難しく鉄の1万分の1の生産量しかないようです。
レアアースはほんのわずか添加するだけで、材料の特性を変えることができたりする、まさに先端材料の栄養剤のようなもので、パソコンや携帯、自動車や蛍光灯など、身近な物からハイテク機器にまでさまざまな場所に使われています。
しかし、このレアアースは現在、価格が高騰している貴重な資源になっています。
ニュースや新聞などで報道されましたが、現在、世界のレアアース生産の95%以上が中国で行われています。その中国が昨今、生産制限を強化しつつあるため日本国内企業への安定供給が危ぶまれているのです。
そこで、需要の9割以上を中国からの輸入に頼っている状態から脱却するため、様々な取組みを展開しつつあります。
代替技術・材料の開発、新規調達先の確保、そしてリサイクル技術の確立等です。
現在のハイテク産業にとってレアアースは重要な資源であり、その確保が今後の国家の大きな課題です。同時に、日本はレアアースの自給率を高めることが必要ともいわれています。
みなさんもパソコンや携帯電話等のハイテク機器の買い替えの際には、レアアースに意識を向けてみてはいかがでしょうか。
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