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サマータイム制とは?

サマータイム制とは、夏季の一定期間(5~7カ月)、時刻を一定時間(通常は30分ないし1時間)進める制度です。

例えば、夏の間、時計の針を1時間進めてやることによって、夕方の明るい時間が1時間増えます。
そのため、夕方から夜間にかけての照明の点灯時間が減り、照明用エネルギー需要を削減できるというのがサマータイム制度の狙いです。


現在、夏は白夜の国となるアイスランドを除く欧米各国で実施されていますが、日本や韓国では実施されていません。
日本では、第二次世界大戦の終戦後まもなく、「日光の活用による国民保健増進」、「電力・石炭などの重要資源の節約」、「日光活用のよき習慣への寄与」などを目的としてサマータイムが導入されたことがありましたが、電力事情の改善が進んだことに加え、当時の社会経済の実情に合わないなどの理由により数年で廃止となりました。


そして、3月11日に発生した東日本大震災および同時に東北地方の沿岸を襲った大津波により、東北地方の原子力発電所が壊滅的な被害を受け、また原子力発電に対する信頼の喪失から全国各所の原子力発電所が一部停止に追い込まれ、電力需要削減の一対策として再びサマータイム制が注目を浴びるようになりました。
全国一律での導入こそ見送られましたが、伊藤園、キヤノン、ソニーなどの企業や東京都や徳島県などの地方自治体でも今夏の実施が発表されています。

一方、一律に時計を進めるようなサマータイム制は電力のピークを崩さず、そのまま前へずらすだけで、「電力需要のピークを生むのは真昼の空調」という現代にあっては、太陽の出ている時間に社会活動量を増やすサマータイム制は、かえって増エネになるとの指摘もあります。


サマータイム制も本質的な目的は「節電」です。今夏の電力事情は、これまでになく厳しくなるものと予想されます。
制度の導入の有無にかかわらず、身近なところから電力やガスなどのエネルギー使用量を減らす努力が、いままさに必要となってきています。

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