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『ほうれんそう』を身につけよう

「ほうれんそう」といえば、まず食べる野菜を想像すると思いますが、ビジネスにおける「ほうれんそう」は社会人として身につけておくべき必須のマナーです。
具体的には、「報告」「連絡」「相談」の頭文字を取って「報連相(ほうれんそう)」と言います。

「ほうれんそう」は「組織の血液」と例えられます。私たちの体内に新鮮な血液が循環し続けないと健康を維持できないのと同じように、「ほうれんそう」が欠けていると、上司と部下の「上下」やスタッフ間の「横」の意思疎通がうまくいかず、仕事の効率は悪くなります。
このような組織では、思いがけないトラブルが発生する確率が高くなり、想定した成果も期待できません。まるで動脈硬化に陥っているようなもので、組織内に活力がなくなり、仕事へのモチベーションも下がってしまいます。


ここで「ほうれんそう」の3つのポイントを確認しておきましょう。

①報告:上司や先輩からの仕事の指示に対して、経過や結果を知らせることです。
②連絡:仕事を進める上で必要な情報を、関係者に知らせて情報を共有することです。
③相談:判断に迷う時や意見を聞いてもらいたい時などに、上司や先輩、同僚に参考意見を聞き、アドバイスを求めることです。自分にはない経験や知識を補完して、より良い結果を残すために有効な手段です。

このように「ほうれんそう」は、「上下」「横」のコミュニケーションを双方向で円滑に行うために最も重要な3つのポイントをまとめた言葉です。いつも頭の片隅に置いて、ビジネスの場面ごとに的確な「ほうれんそう」に努めましょう。
「ほうれんそう」が徹底されている組織では、「報告」によって上司と部下のコミュニケーションが密になり、「連絡」によって先輩や同僚、後輩などスタッフ間の情報が共有されることで、双方の意思疎通が図れるはずです。
そして、上司や同僚、部下が自由に相談しあうことで、新たなアイデアが生まれ、組織の活性化につながってゆくのです。


でも、隣の人にメールだけで「報告」「連絡」「相談」といったことがないように、「ほうれんそう」はあくまで「フェイスtoフェイス」の基本マナーに基づくものです。
「ほうれんそう」の内容に併せて、円滑なコミュニケーションをとれるようにしておくことが重要です。

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