想定問答
面接やビジネスの現場で質問を受ける機会はよくあります。たとえば面接の時、「あなたの長所と短所は何ですか?」とか「前の会社を辞めた理由を教えてください」はよく聞かれる質問ですね。
また「広島県の出身ですか」「○○高校出身ですか。私もあの高校の出身です」のように漠然とした質問で相手がどんな答えを期待しているのかが分からず、黙ってしまった経験のある方もいらっしゃるかもしれません。
仕事に就いてからも、レストラン等の接客の際に、「これは子供でも食べられる辛さですか?」とか「一番おいしいのはどれですか?」(これは個人の好みもあるので何と答えたらいいか困る質問ですね)など、社会生活の中では実にさまざまな質問を受けるケースがあります。
このような場面に備え、質問をあらかじめ想定して答える内容を考えておくことを「想定問答」といいます。同様の意味で、最近では「FAQ(※)」という言葉もよくみかけますね。
常日頃から想定問答を考えておくと、いざという時に慌てることもなくなりますし、沈黙してしまったり、見当違いな回答をして相手に対して失礼な態度をとらなくて済むようになります。
①質問のピックアップ
履歴書や職務経歴書を見直して、自分が面接官だったらどんな質問をしたくなるか、過去にどんな質問をされたことがあるかを考えます。一人で考えるのが難しければ、社会経験のある知り合いと一緒に考えてもらうのもいいでしょう。
例:「部活動は野球をやっていたんですか」
②回答の準備
質問がある程度揃ったら答えを考えます。まずは自分なりに考えてみて、確認のために誰かにチェックしてもらうといいと思います。
例:「はい、3歳上の兄が野球をやっていた影響で、私も地域の少年野球から始めて、高校ではキャッチャーをやっていました」
想定問答はきれいにまとめる必要はありませんし、回答を一文一句丸暗記しなくてよいのです。また、無理にかっこいい答えを考え出したり、嘘を含める必要もありません。自分の等身大の答えでいいのです。
想定問答はあくまでも、不用意に相手に失礼のないように備えること、相手とスムーズな『問答』ができるようにすることが目的です。
(※)FAQ:Frequently Asked Questionsの略。「頻繁に尋ねられる質問」という意味を持つ。
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