努力を放棄しない
これは、松下電器産業(今のパナソニック)を築いた松下幸之助さんの言葉です。
実は、松下幸之助さんは「成功は自分の努力ではなく、運のおかげである」とも言っています。一代で松下電器を築き上げたのは、努力はせいぜい1割で、残り9割は運のおかげだったというのです。
成功は運のおかげなのに「努力を放棄しない」というのはどういうことなのか、何か不思議ですね。
この言葉を実際に実行している人として、AKB48の総合プロデューサーの秋元康さんがいます。
秋元さんは、「50個アイディアを考えて、それを全部捨てて51個目を持ってくるように」とスタッフに指示するそうです。
つまり、50個努力して、それがすべて失敗するかもしれないけど、51個目で成功するかもしれない。だから50個の努力をおろそかにするなということを言っています。
秋元さんは、作詞家としてプロデューサーとして、AKB48のメンバーをはじめ多くの人を世に送り出してきた人です。普通の人が突然売れて大スターになったり、逆に売れなくなったり、多くの人の運命を見てきた人です。
その秋元さんが「チャンスはすべての人にある。それでもうまくいく人とそうでない人の違いは、チャンスを信じて努力を惜しまないかどうかだ」と言っています。最後まで努力を放棄しないかどうかが分かれ目のようです。
目の前のことだけを見ると、努力しても無駄ではないかと思うことや、今の努力が意味のない努力ではないかと思うことがあります。捨てるかもしれない50個の努力は無駄ではなく、51個目の成功(運)のためにあると気持ちを切り替えることが大切だと思います。
未来が見えない中で努力するのはつらいかもしれませんが、心の持ち方が運命を決めるのだと信じてみましょう。
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