Q:
「今、40代後半で仕事を探しています。いろいろな職を経験しましたが、長続きしないため、専門技術が身につけられる仕事に就きたいと思っています。
しかし先日、「年齢不問」の求人に応募したところ、「一定の技術習得には数年かかるため」と断られてしまいました。」

A:
年齢制限を設けた募集、採用に関しては、雇用対策法が改正され、平成19年10月以降、原則的に禁止されました。
例外も決められていて、この場合は必ず求人票や求人広告などで求職者に提示することが義務付けられています。

ご相談のケースでは、求人企業側は、例外の一つである「長期勤続によるキャリア形成のため若年者に限る（経験不問）」に相当すると考えているように思われますが、そのことが募集時に明示されていなかったため、大変不本意な結果となってしまったようです。
この法改正の背景としては、企業が募集や採用を行う場合、年齢ではなく、個々人の適性や能力を判断するようになるべき、ということが趣旨となっていますが、まだまだ十分な理解がされていないようです。

もし、募集・採用条件で何か不安がある場合は、応募する前に、念のためご自身で求人企業側に確認することで、就職活動が円滑に進められると思います。