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寮への入居が条件と言われましたが

Q:
「就職にあたって寮への入居が条件といわれましたが、生活していけるか不安です。」


A:
市街地から離れた工場や、配属先が実家と離れている場合、社員寮への入居(通常のアパートを勤務先が借りて、従業員に貸すことが多い)を就職の条件とする場合があります。
通勤が楽になる、家賃の負担が軽くなる、等のメリットがある一方で、その他の生活費がどの程度かかるのか、手元にいくら残るかをあまり考えずに就職してしまい、収入と支出のバランスがあまりにも崩れてしまい、「こんなはずではなかった」と後悔するケースも少なくはありません。
そうならないためにも、就職する際には、事前に条件をきちんと確認し、自分で生活していけるかどうかを見極めることが重要です。

具体的には、「収入」と「支出」をまず確認しましょう。
①給与の総支給額のうち、手取りがいくらになるのか(収入)
②毎月、寮で生活する中で何にいくら支払わなければならないのか(支出)
 例:寮費、家電レンタル代、交通費、弁当代など


ではここで数字を当てはめてみて、もうすこし具体的な例を見てみましょう。

・手取り      150,000円
・寮費        25,000円
・家電レンタル代/月  7,000円
・交通費/月      6,000円
・弁当代/月      6,000円
とすると、月々手元に残るお金は

150,000円-(25,000円+7,000円+6,000円+6,000円)=106,000円

となります。
ここから、106,000円で、生活できるかどうかを考えます。
支給される弁当以外の食費、電気・ガス・水道のライフライン、携帯電話などの通信費、入院保険など個人で契約している保険の掛金、その他生活費など、自分に必要なお金がいくらなのか、考えてみましょう。
意外と細かい出費があったりしますので、一度書き出してしてもよいと思います。
その上で、「ちょっと厳しいかな」と思う場合はどこかの出費を切り詰めることを考えなければいけませんし、「どうやっても赤字にしかならないな」という結論であれば別の仕事を探すことも必要かもしれません。


ただ、厳しいことを知らずに就職してしまうより、厳しい中でそれなりに対処できるようになるのも社会人として必要なことと言えます。
極端な節約はストレスの元となったり、体調を崩したりしてしまいますので禁物ですが、無理のない範囲で知恵と工夫で乗り切れるようになれば、仕事でもそれを活かせることがあると思います。
寮へ入居しての就業には、メリットとデメリットを充分把握してから決めるとよいですね。

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